【書評】Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド を読みました
国内の大規模基幹システムもクラウド移行まったなしの2018年です。
ということで、すっかり人生出遅れてしまいましたが、BtoB向けクラウド導入の知識をつけるべく Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド を読ませていただきました。
大変勉強になり、多くの大規模基幹系業務システムに携わる方におすすめしたいので書評をまとめました。
前提読者
この本の前提読者は 「企業」や「組織」でシステム開発・運用に従事し、AWSを活用したいアプリケーション開発者/インフラ技術者を対象にしています。
そして、大規模オンプレですでにBtoBの業務システムを開発・構築したことがある人向けでです。 (間違う人はいないとは思いますが)ウェッブ系の方向け書籍ではないのでご注意を。
Chapter1 AWSサービスの概要
AWSの概要や主なサ―ビスが丁寧に説明されています。AWSのサービスはんぱないほど数があるのでここで俯瞰できます。
Chapter2 全体設計(管理方針と移行計画)
監査証跡についてやAWS導入にあたりネットワーク設計や運用処理方式などの考え方などがまとまっています。 あと、オンプレからAWSへの移行についても説明があります。
いわゆる概要方式設計に相当する内容です。
Chapter3 アカウント管理と権限付与
AWSを大規模システムで導入するとき、必ず必要な知識がIAMだと思うんですが、それがきちんと説明されています。 AWS OrganizationsのベストプラクティスやCogniteなども解説されています。
Chapter4 ネットワーク接続の設計・構築・維持管理
AWSネットワークの構成要素で、通信要件をあげて物理構成/論理構成をまとめてます。 設計項目として、アドレス設計/ルーティング設計/フィルタリング設計などが書かれています。
Chapter5 システム設計とサービスの導入
いわゆる、基盤方式設計(クラウドアーキテクチャ)がいくつか紹介されています。 具体的には
- オンプレミスとの連携を伴わないECサイト
- ハイブリッド環境で運用する基幹システム
- Web可用性向上パターン
- コンテンツキャッシュパターン
- DB可用性向上パターン
- ジョブサーバパターン
など定番のものから、Redshiftをつかった大規模データ分析パターンなどのアーキテクチャも説明があります。 あとは、CloudFormationのベストプラクティスなどもあります。
Chapter6 移行テクニック
オンプレからAWSに移行するときの考え方や移行方式などが解説されています。
移行、、、移行、、、、大変だろうな。。。
ただ、著者のみなさまの会社はおそらく国内でもっとも 大規模な業務システム移行に関するノウハウを持っているので、非常に非常に貴重な知見がたくさん埋まっているなぁと思いました。
Chapter7 運用監視の設計・実施
CloudWatchの説明や、CloudTrailを使った運用監視についてが解説されています。 運用の章はまとめるのがすごく難しいのですが、、、とてもきれいに分かりやすくまとまっています。
まとめ
とても良い本でした。
情報が論理的に整理されていて粒度もばらつきがなく、読んでいて一切ストレスのない本でした。いつかこういう本が書けるようになりたい!と思いました。
あらためて、AWSすごいなぁ。。。。という感想🔥🔥🔥を持つとともに、2018年は、いろいろまじめにやっていきの年になるはず💪なので、よいバイブルです!
書籍どうもありがとうございました!
おわり